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 インプラントコラム
知っていただきたいインプラントの話

前歯のインプラント治療

前歯のインプラント治療

前歯はどんな役割をしているの?

歯列の中央に上下左右3本ずつ合計12本ある歯を前歯といいます。前歯の機能面では、食べ物を噛み切ったり、ちぎったりする咀嚼機能や、口の中の空気が前歯によって正しく流れるための発音機能に影響しています。前歯がなければ大きな食べ物を歯で分割したり、舌をあてる歯がないため発音がしづらくなります。他にも前歯によって顎の動きが制限、誘導されることで奥歯のすり減りを軽減し守る役割もあります。
機能面以外にも前歯は特に審美面にて非常に重要な歯となります。前歯はお顔の印象に大きな影響を与える要素の一つになります。

前歯のインプラントは難しいの?

前歯のインプラントは、技術面はもちろん審美面においても注意が必要な治療です。治療を可能にするには、多くの実績や、整った設備、技術力が必要です。加えてインプラント治療において重要なのは、術前資料と治療計画です。現在の口腔内や歯、骨がどんな状態で、全身の健康状態はどうか、インプラントをどこにどの角度で埋入し、どの程度の免荷期間を要するのかを計画する必要があり、全ての歯科医師や歯科医院ができる治療ではありません。
患者様とのカウンセリングを通じて、ご要望やご予算に応じて審美面にも配慮したインプラント治療を、しっかりと治療計画を立て、納得していただいき治療を進行していける歯科医院を選択する必要があります。

どうして技術力がいるの?

インプラント治療はあごの骨に「インプラント(人工の歯根)」を埋め込んで固定します。骨が薄かったり少なかったりする場合はインプラントを埋めても、すぐに抜けてしまう可能性があります。そのため、骨を増やす治療が必要になりますが、特に前歯は奥歯に比べると土台となる骨が薄いので、骨を増やす治療が必要となることが多いです。その骨を増やす治療には技術と経験が必要となってきます。
骨を増やす治療(骨造成)は、インプラント治療部位の骨の形態や構造などによって治療方法が変わってきます。患者様のお口の中の状況を歯科用CTなどを使い、正確に診断し治療を進行をする必要があります。

前歯のインプラントの治療の流れ

step1 -インプラント埋入と骨造成-

事前にインプラント体埋入箇所に骨を造成する処置を行いインプラント体を埋入します。
またはインプラント体埋入時に同時に骨の造成を行っていきます。


step2 -免荷期間-

インプラント体と骨が安定し結合するまで4〜6ヶ月程度待ちます。
前歯など日常生活に支障を来すような場合はメリーランドブリッジ(接着ブリッジ)等の仮歯を着けて過ごします。


step3 -型取りと最終の歯を作成-

骨の状態とインプラント体を確認し、問題がなければアバットメントを装着し型取りをして最終の歯を作ります。


step4 -最終の歯の装着-

土台の上に出来上がった人工の歯を装着します。
微妙な調整や色味の確認を行い、問題がなければ治療終了となります。

前歯のインプラントの治療例

治療の内容

インプラント治療1本と骨造成、ホームホワイトニングの総合治療

期間・回数

9ヶ月・11回(カウンセリング・検査・歯周病治療含む)

費用

自由診療:スタンダードインプラント✕1歯+骨造成+ホームホワイトニング 合計 545,000円(税込599,500円)

リスク・副作用

  • インプラント手術後、まれに唇、舌、頬、歯肉そして歯牙の感覚マヒが一時的に発生する場合もあります。また、近接歯牙、顎、上顎洞、鼻腔に対する炎症、疼痛、過敏症、組織治癒の遅延及び顔面部の内出血(紫斑や黄斑など)が避けられない方もまれにおられます。術後、3~4日目になると腫れ止めが切れるため傷口が腫れてきますが、殆どの場合、1週間程度で傷口は治ります。
  • 術中に、歯牙や骨の状態により手術内容が予定より変更することも起こりえます。
  • 術中に、予定していた骨の量が足りない場合には、追加の骨造成が必要になることがあります。(治療代5万円)
  • 喫煙、飲酒は正常な治療の妨げとなります。術後1週間は控えてください。
  • 処方された薬剤の服用により吐き気、めまい、眠気、咳、お腹が緩くなるなど一時的な副作用が現れることがあります。
  • インプラントの耐久性は、天然歯同様、口腔衛生状態(喫煙の有無、喫煙者の協力度、咬合力、咬み合わせ、骨量、歯肉量、歯磨き、メンテナンス)により変化します。
  • 治療後、知覚過敏や痛みなどが出たり、吸収された骨が再生しなくなることがあります。
  • また、歯肉が退縮して歯が長く見えたり、歯と歯の隙間が広くなったりすることもあります。

前歯の治療の選択肢

前歯を失ってしまった後の治療は他にも入れ歯とブリッジという選択肢があります。3つの治療方法が全ての方に適応できるわけではありませんが、患者様の希望や要望に寄り添って治療を提案し、相談の上で治療方法決定していただきます。

項目 インプラント 入れ歯 ブリッジ
審美性 天然歯に近い バネや床が見える 保険診療では審美性は低く、自由診療は天然歯に近い見た目が可能
隣の歯 削らない 少し削る 大きく削る
清掃性 良い 外して清掃が必要 悪い
異物感 ほぼない 大きい ほぼない
歯の健康 他の歯への悪影響は低い。10年予後90%程度 入れ歯を支える歯が弱くなる 支えとなる歯が弱くなる
治療期間 2〜6ヶ月 2週間〜1ヶ月程度 1〜2ヶ月程度
治療回数 5回前後 4〜5回 3〜4回
費用 自由診療のため高価 保険適用可
(自由診療もあり)
保険適用可
(自由診療もあり)

どの治療をしたらいいの?

どの治療が適しているかは、患者様の歯に対する意識やご予算、スケジュールなど様々な要因が関係してきます。その内容と、お口の中を審査診断をした内容を踏まえ、歯科医師と患者様で相談の上、ご自身で治療を選択していただきます。そのため、歯科医師との信頼関係も治療を選択する上では重要な要素となります。

前歯のインプラントをお考えの方は、歯科医師との信頼関係はより重要になります。奥歯に比べ難易度の高い治療です。また、お口を開けた際に見えるので審美面も重要になってきます。患者様の気持ちをカウンセリングの中でしっかりと汲み取り、今後のお口の健康や見た目を含め一緒に考え、技術面、設備面についても安心して任せられるような歯科医師、歯科医院で治療をすることが必要です。
もし、前歯のインプラントをお考えでしたら一度相談にお越し下さい。

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