アップル歯科コラム

インプラント編 vol. 12 インプラントの型取り

印象材による歯型採取は、固まったシリコンを外すときに型が歪むリスクがあり、また、細かな歯型の情報までは採取できません。光学式口腔内スキャナーは歯に光を当てて撮影するだけでデータが得られ、更に歯の表面にある細かな凹凸までも採取できます。 従来の方法よりも段違いに精密かつ正確な歯型が得られるので、天然歯のような人工歯を作れるようになります。

当院が導入している光学式口腔内スキャナーの「プライムスキャン」は、被せ物・詰め物や義歯を作製することが得意な機器です。矯正治療で使われるスキャナーよりも口に入るカメラ部分が小さいため、息苦しさや嘔吐反射が従来よりも起きにくいです。 また、光学式口腔内スキャナーはレントゲンやCTと異なり、放射線を利用しないので体への負担がありません。

プライムスキャンは、従来の印象材を使った方法や矯正治療で使われるスキャナーよりも撮影スピードが速く、さらに歯型データは画面上ですぐに確認できるようになります。データをもとにコンピュータで人工歯を設計し、院内の歯科技工所で作製します。 院内技工所の無い医院であれば、採取した歯型を外部の歯科技工所に模型作りを依頼する必要があるため、郵送などの分より治療期間が延びてしまいます。

従来の印象材を使った歯型取りの場合、柔らかい状態の印象材を口に含まなくてはいけません。そのため、印象材を誤飲や誤嚥するリスクがありました。光学式口腔内スキャナーは光を当てるだけで歯型が採取できるため、その心配がありません。